どこまで良くなる?現実的な話も大事です
リハビリは、その人の身体の状態に応じて1人1人に適したメニューが計画されます。
病院や老人ホームなど、あらゆる施設でリハビリは実施されています。
回復の傾向も様々ですが、いったいどこまで回復していくのでしょうか?
リハビリを実施する際は適切な時期に行うのが重要
リハビリを始めるきっかけは様々な原因がありますが、脳梗塞や脳出血などの脳卒中になると、その後遺症として多くの人が手足等の片麻痺が残ると言われています。
片麻痺は、その麻痺具合にもよりますが、リハビリの取り組み次第で、少しずつ回復していくことがほとんどです。
しかし、病気がきっかけに俯きがちになってしまったり、リハビリに意欲的になれないといった人も少なくありません。
リハビリ専門担当者は、本人のやる気を考慮しながら、適切な方法で臨めるよう工夫していくのです。
脳梗塞や脳出血発症後、回復が見込める期間というものがあります。
病気の発症後からおよそ4ヶ月〜6ヶ月の間にリハビリを実施することが身体機能回復に繋がると言われているのです。
この期間は、患者の「回復期」と呼ばれ、重点的にリハビリを行う必要があります。
最初はまったく手足が動かせない状態でも、リハビリ次第でゆっくり動かすことができるようになると言われています。
リハビリをすることで、最終的にどこまで回復していくのかは、麻痺の部位によってそれぞれ違いますが、どこまでの回復を目標とするか、発症後3ヶ月後頃に計画するのです。
回復期を過ぎても回復しない訳ではない
リハビリを開始すると、食事や移動、排泄など、日常生活動作でできる項目を増やしていきながら進んでいきます。
不自由だし、大変そうだから、そこまでで辞めておいたら?という家族の声が聞かれることがあります。
しかし、回復する見込みが少しでもあるのなら、本人の意思を尊重しながらリハビリを続けていくのが望ましいのです。
そして、家族のサポートは、何より本人への励みとなります。
医師やリハビリ担当者が驚く程の回復を見せる人も少なくありません。
それは、家族のサポートがあってこそと言えるでしょう。
リハビリは、老人ホームにいながらも実施されます。
入院期間が過ぎ、退院しても、老人ホームで適切なリハビリを受けることができるのです。
回復期が終わってしまったから、もう回復できないということはありません。
入院期間を過ぎても、どんなことでも継続して行うことで、回復期を過ぎていても少しずつ身体を動かすことができるようになるのです。
退院後、老人ホームに入所したり、短期で利用する人が多くなっています。
老人ホームを利用することで、同じ境遇の人と関わることができ、リハビリのモチベーションも上がる人が多いと言われています。
老人ホームに行くのが楽しいから、リハビリも続けているという方も少なくありません。
どこまで回復するかというのは、本人次第とも言えるでしょう。
周りの家族や医療従事者、老人ホームの介護者の手厚いサポートは、何より重要なことだと言えるのです。