グループホームってどんなところ?
公開:2017/8/13
老人ホームや特別養護老人ホームなど、介護に関する施設は様々な種類があり、目的に応じて入居先も異なります。
では、グループホームとはどのような介護施設なのでしょうか。
ここではグループホームの特徴などをご紹介していきます。
グループホームの特徴
グループホームは軽度の認知症高齢者を対象に、通常の家庭に近い共同生活と介護サービスを通じて、認知症の進行を遅くさせることや認知機能の維持を目的にした施設です。
施設ではだいたい5人から9人のユニット単位が基本で、家庭に似た環境なので、料理や掃除など入居者の能力に合わせた役割を持ち自立した生活を送っています。
高齢化社会に伴い認知症の高齢者も増えたことでグループホームの需要も高まりつつあり、緩やかにですが施設の数も増えてきています。
入居対象者について
グループホームは認知症の高齢者を対象にした施設ですが、入居条件がしっかりあります。
- 要支援2か要介護度1以上の高齢者
グループホームでは原則65歳以上の要支援2、もしくは要介護1以上の認知症患者という条件があります。
要支援2の場合は、介護予防の届け出が提出された事業所へ入居が認められています。 - 認知症の診断
入居では医師から認知症を診断された証明書が必要です。
ただし、証明書があっても他人に暴力をふるうことがある、共同生活が難しいほど重度の場合は受け入れを拒否される可能性があります。 - 自治体への住民登録
グループホームは地域密着型の介護サービスなので、施設がある自治体へ住民登録が必要です。
また、自治体によっては3ヶ月以上の在住が必要になるケースがあるので、グループホームを利用する際は注意しましょう。
この他にも施設独自の条件もあるので、どんな条件があるのかしっかりチェックしてください。
提供されるサービスについて
グループホームでは認知症の知識と介護経験を持つスタッフが在籍しています。
自立した生活が中心でも手厚い介護サポートを受けることが可能です。
グループホームで提供される主なサービスは以下の内容となっています。
- 日常生活でのサポート
- 身体介護
- 機能訓練
- レクリエーション
グループホームでは自立した生活が重視されるので、食事の準備や片付けなどは介護スタッフのサポートを受けながら、それぞれの入居者が行います。
着替えや入浴、排泄といった身体介護、認知症の進行を遅くさせる機能訓練、機能の維持と娯楽を意識したレクリエーションなどサービスは充実しています。
ただし、内容は施設ごとに異なるので入居前にチェックしましょう。