グループホームでの見学はどこまで可能なの?
グループホームは、認知症を患い病気や障害などで生活が困難になった高齢者たちが5人~9人程度集まって共同生活をする老人ホームです。
この老人ホームを選択するにあたり、複数の老人ホームと比較しながらより良い生活ができるように配慮していくことが大切です。
では、老人ホームを見学する際にどんなことを基準にして決めたらよいのでしょうか。
まずは細かいところまで事前に想定して、見学するようにしましょう。
グループホーム選びに大切なこと
最近、グループホームなどの老人ホームの基本情報は、インターネットを利用することで大まかな情報を得ることができます。
しかし、どんな老人ホームでも実際の雰囲気を感じることはできないので、直接見学に訪れた方がよいでしょう。
入居者本人と一緒に見学し、本人の生活スタイルに無理のないグループホームなのかをきちんと見極めることが大切です。
グループホームを見学する際に確認できること
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入居者やスタッフの表情が明るいか
どんなに設備環境が整っていても、生活する上で関わっていく人たちがイキイキしていなければ老人ホーム生活を楽しむことはできません。
スタッフが入居者に対してどのような接し方をしているか、入居者同士の交流はどのような雰囲気なのかをチェックしておきましょう。 -
生活しやすい空間であるか
入居者が何を重点において「生活がしやすい」と思っているか、老人ホームの施設やつくりなどを見て不便さがないかどうか検討してみましょう。
ユニバーサルデザインが徹底しているか、自分が行きたい場所が一目でわかるような設計になっているかどうか視覚的に判断してみることが大切です。 -
医療機関があるか
平常時はもちろんですが、緊急事態の場合どのような体制をとっているかをしっかり確認しておきましょう。
家族の訪問や入居者の外出など制限がないか、入居後の関わり方についても知っておくとよいでしょう。
入居待ちが多い老人ホームは人気
認知症を発症している高齢者は特に住環境の変化で大きな影響を受けます。
「グループホームはどこも同じだろう」という考え方ではなく、認知症だからこそ本人が生活しやすい老人ホームを選ぶことが大切です。
本人だけでなく、地域の人や家族が訪問しやすい雰囲気であるかどうかも重要なポイントではないでしょうか。
食事の準備や衛生管理、洗濯、家電設備など認知症でも使いやすいかどうかも見極めましょう。
また、入居状況を確認し空きがあった場合、入居できるチャンスとも言えますが、空きがあるということは「人気がない」ということともとれるので、「今すぐに入居しなければいけない」という切羽詰まった状況でなければ、待機者のいる老人ホームを選ぶこともおすすめです。