サービス付き高齢者向け住宅でのサービスの範囲は?
現在、公的な老人ホームへ入居することが困難で深刻になっているため、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅が期待されつつあります。
サービス付き高齢者住宅は、まだ介護が必要でない高齢者のための老人ホームですが、介護サービスがないかわりにどのようなサービスが提供されているのでしょうか。
元気な高齢者のためのサービス付き高齢者住宅
サービス的高齢者住宅で義務付けられているサービスには、安否確認や生活相談サービスがあります。
介護サービスがないかわりに、比較的自由な生活を送ることができます。
しかし、入居時は元気で自立した生活ができていた方でも、入居後に介護度が高くなってしまうと医師や看護師がいないため転居しなくてはいけません。
①安否確認
定期的に専門スタッフが訪室して、食事や夜間などに確認をとりに行きます。
訪室する頻度や時間帯は、運営会社によって異なりますが、毎朝食事の際に行うところもあります。
また、居室や一定の場所に人感センサーを設置し人の動きがあるか確認しているところもあるようです。
ケアスタッフの常駐時間は日中ですから、夜間や緊急時の対応については居室に備えてある緊急通報装置で何かあった際は通報します。
もちろん24時間常にスタッフが常駐しているところもあるので事前に確認してみましょう。
②生活相談
生活相談サービスとは、日常生活で不便に感じていること、介護における生活全般の相談や手配など、家族から伝言があった際にお伝えするなどのサービスです。
具体的には居室の電気がつかなくなってしまった、バスの時刻表が知りたいなどがあげられます。
このようにサービス付き介護者住宅とは、介護サービスというよりも自宅にいる時の生活の延長で、外部から受けるサービスを利用するという老人ホームになっています。
有料老人ホームや、特養老人ホームと違って居室で生活しながら介護や医療サービスを受けることは行っていません。
ですから、サービス付き高齢者住宅のような老人ホームを選ぶ時は、設備面だけでなくどのようなサービスが提供されているかが重要になってきます。
外注からの介護サービスは利用できることもある
サービス付き高齢者住宅には、自立した生活が主となるため設備環境が充実しているところが多いでしょう。
ハード面では原則的に25㎡以上の床面積とバリアフリー化が設置されています。
また金額面では、介護サービスがないため、有料老人ホームに比べると利用料がリーズナブルになっています。
外注から介護サービスを利用できる自由もあるため、入居を希望する方が増えつつあります。
しかし入居者の目的や状況をしっかり考えてから、有料老人ホームにするかサービス付き高齢者住宅のような老人ホームにするか選択することが大切です。
設備が充実しているから、費用の負担が少ないからという理由で決めてしまうと入居する本人に負担がかかってしまうのでしっかり検討しましょう。