サービス付き高齢者向け住宅で事件はあるの?
集団で生活を送る老人ホームとは違い、個々での生活を重視しているサービス付き高齢者向け住宅ですが、そんなサービス付き高齢者向け住宅でも事件が発生してしまう恐れがあります。
老人ホームに比べて認知症や介護度が低い方が多く入居される施設なのに、なぜ事件が起こってしまうのでしょう?
老人ホームとの違いと交えながらサービス付き高齢者向け住宅での事件についてご紹介していきます。
サービス付き高齢者向け住宅でも人間関係のトラブルはつきもの
サービス付き高齢者向け住宅は老人ホームとは違い、全室個室でプライバシーが守られた空間となっています。
しかし、食事をする場所やリビングなどは共同となっているので入居者同士でのトラブルは発生してしまいます。
例えば入居者同士でケンカしてしまったり、嫌がらせを受けたりといったものです。
老人ホームでも見られないわけではありませんが、介護度が低い分自立行動が多いため、サービス付き高齢者向け住宅ではケンカが大きくなりやすく、ケガをしてしまう恐れも高くなります。
突然廃業・退去させられる可能性も…?
事件としてニュースでも取り上げられたのは、とあるサービス付き高齢者向け住宅で、突然運営していた会社が廃業し、1ヶ月以内の退去を命じられたという事件です。
職員にも何も説明がなく、1ヶ月後までに入居者が退去させられるということで自治体に相談したところ、何も解決せず時間が過ぎてしまったので職員が尽力し、何とか入居者全ての受け入れ先を期限ギリギリまでに見つけることができたというものです。
この事件では職員が頑張った結果、次の受け入れ先を見つけることができましたが、そうでなければ簡単に住む場所を見つけられず、入居者も途方に暮れてしまっていたことでしょう。
サービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホームは、特別養護老人ホームなどの公的施設とは違い、主に民間企業が運営しているため、廃業リスクというものは存在します。
施設を選ぶ時に、この施設は廃業するのではないか?と疑問に思うことはなかなか無いかと思いますが、相場よりもかなり安いサービス付き高齢者向け住宅の場合は注意した方が良いでしょう。
このように、老人ホームとは違うサービス付き高齢者向け住宅でも事件が起こりうる可能性は十分にあります。
もちろん、全ての施設が事件を起こすというわけではありませんが、警戒は必要だと考えられます。
サービス付き高齢者向け住宅だけにとらわれず、特別養護老人ホームや有料老人ホームなどの施設からも抽出し、自分に合った施設を探すことが大切です。