サービス付き高齢者向け住宅で詐欺の心配はあるの?
最近は高齢者を狙った詐欺が相次いでいます。
特に認知症を持った高齢者は自分自身の身を守ることは難しいので、狙われやすいでしょう。
ここでは高齢者の詐欺をどのように防ぐか、サービス付き高齢者住宅での詐欺はあるのかどうか考えていきましょう。
振り込め詐欺やオレオレ詐欺の特徴とは
「俺、俺だよ」と息子だと偽って電話をかけてくるオレオレ詐欺は、テレビやニュースで大きく注意を呼び掛けているため被害も少なくなってきています。
最近はオレオレ詐欺以外にも、振り込め詐欺の手口が多様化してきているので注意が必要です。
例えば「交通事故を起こしてしまったからすぐにお金を振り込んでほしい」といった電話でも孫を装った若い人の声ではなく、中年の落ち着いた雰囲気のトーンで警察や駅員だと名乗り電話をかけてくる場合もあります。
水道料金や電気料金などの過払い金を還付しますと言ってATMの操作をさせ、入金させるケースもあります。
万が一市役所などから還付金を受けることがあっても、電話でATMを操作させることは詐欺だと認識しておきましょう。
老人ホーム詐欺が増えてきている?
現在は老人ホームの待機者が溢れていることで、入居権を取得するのが困難になってきています。
それにつけこんだ詐欺が「老人ホーム詐欺」です。
これは老人ホームの入居権が得られたので買いませんか?という話を持ちかけてきたり、この地域限定の特別な案内だと言って嘘の契約をさせお金を支払わせる詐欺です。
もちろんこれは架空の老人ホームであって、実際に入居できる施設は存在しません。
老人ホームを選ぶ時は必ず施設に訪問し、実際に話をしてから契約するようにしましょう。
老人ホームに入居すれば詐欺に遭うことはない?
サービス付き高齢者住宅のような老人ホームに入居していれば、上記のような詐欺被害に遭うことはないのでしょうか。
確かに、老人ホーム施設宛てにオレオレ詐欺の電話がかかってきても入居者が取り次ぐことはないので被害に遭うことはありません。
しかし、居室内に固定電話を設置することが可能なサービス付き高齢者向け住宅であれば、可能性はないとも言い切れません。
携帯電話を持っている高齢者であれば、直接かかってくることも考えられます。
また、サービス付き高齢者住宅は比較的自由に外出できるので、自分自身で銀行やATMに行くこともできます。
サービス付き高齢者向け住宅は常にスタッフから見守られているという安心感があるため油断してしまうこともあるので、犯人はそういった高齢者の心理をついて犯行に及ぶケースが多いでしょう。
サービス付き高齢者向け住宅に入居しているからといって詐欺に遭わないわけではありません。
自宅での生活と同じように、いつどこで詐欺に遭うかわからないのでサービス付き高齢者向け住宅や老人ホームに入居しているのであれば、スタッフに「こんな電話があった」「これから銀行に行ってくる」など報告するようにして被害に遭うことを防ぎましょう。