サービス付き高齢者向け住宅の入居方法は?
サービス付き高齢者住宅の特徴は、普通の賃貸住宅よりも高齢者が住みやすく借りやすいように作られた老人ホームです。
有料老人ホームのように入居時に多額の入居金も必要ありませんし、入居者の権利も割と確保しやすくなっています。
では、入居するにあたりどのようなことが大切なのか、また入居方法についてご紹介していきます。
入居基準は老人ホームの施設によって異なる
サービス付き高齢者住宅は、60歳以上の高齢者、あるいは要介護である高齢者を対象としている老人ホームです。
自分で身のまわりのことができたり、認知症を患っていないなどを基準としている場合が多いのですが、これは施設によって異なります。
サービス付き高齢者住宅で提供されるサービスは安否確認や生活相談程度となっているので、介護度が高い高齢者の入居は難しいと言えます。
一部の施設では、介護スタッフによって食事や入浴、洗濯などのサポートを行っているところもありますが、有料老人ホームのように全面的な介護サービスを行っている施設は少ないです。
サービス付き高齢者住宅の入居手続きについて
サービス付き高齢者住宅の入居申し込みは、各老人ホームにて手続きを行いますが事前に必要な書類を用意しておくと手続きがスムーズになります。
入居申込書・本人確認の書類・連帯保証人の本人確認書類・収入証明書などを提出する必要があり、さらに入居を希望している高齢者の面談を行います。
自立度や介護がどのくらい必要か、資産など総合的な判断によって入居審査を行います。
この審査が通ると入居が確定するのですが、サービス付き高齢者住宅のように比較的介護度の低い方を対象としている老人ホームは空き物件も多く、見つかりやすいとされています。
入居前後に必ず必要な手続きについて
入居する施設が決まったら、老人ホーム以外で必要な手続きや準備を事前に行っておくと良いでしょう。
・住所変更手続き
現住所と転居先の老人ホームの所在地を確認し、市区町村役場に転居届・転入届を申請します。
もしも同じ市区町村内の引越しであれば転居届だけで良いです。
・国民健康保険や医療保険の手続き
転居先の市区町村役場に申請します。
・介護保険の手続き
要支援や要介護認定を受けている方は、現住所の市区町村役場から「受給資格証明書」を発行してもらって引越し先の市区町村役場に提出します。
・年金の手続き
「住所・支払期間変更届」を年金事務所または年金相談センターに提出します。
・郵便物の転送手続き
郵便局窓口にある転送届に必要事項を記入してからポストへ投函します。
・電気・ガス・水道・電話等の手続き
電話またはインターネットで利用やサービスの停止、移転手続きをします。
サービス付き高齢者住宅へ入居するにあたり、たくさんの申請手続きや必要書類の準備を行わなければいけません。
これはサービス付き高齢者住宅に限らず、どの老人ホームでも同じような手続きが必要となります。