サービス付き高齢者向け住宅の料金システムは?
民間事業者によって運営されているサービス付き高齢者住宅は、自立している高齢者が利用するための老人ホームであるため、比較的入居しやすいというのが特徴です。
有料老人ホームや公共老人ホームと違い、入居・転居しやすいということもあげられます。
具体的な料金や費用はどのようなシステムになっているのでしょうか。
賃貸住宅とほとんど変わらない老人ホーム?
サービス付き高齢者住宅では「賃貸借契約」の方式を取っている老人ホームが多いため、ほぼ賃貸住宅と変わらないシステムになっています。
そのため入居時に発生する費用は、数ヵ月分の賃貸に対する敷金だけになるので、有料老人ホームに比べると、安い初期費用で入居できるところが多いでしょう。
老人ホームによっては毎月支払いをする場所もあれば、何年間かまとめて先払いしているところもあります。
一括で払うか分割して払うかだけの違いですが、まとめて前払いしておくと結果的に費用を安く抑えることができるでしょう。
中には5年分の家賃を納めれば、5年以降入居していても家賃の支払いはしなくていいところもあります。
先に支払いをした方がいいか、毎月支払う方がいいのかは入居される高齢者の体調によって選択してみた方がよいでしょう。
食費・光熱費は使った分だけ支払うシステム
家賃として支払う費用の中には、生活支援サービスや共益費が含まれています。
その他、光熱費や食費などは使った分だけ費用を支払う形になります。
比較的元気な高齢者の方が多いので、自炊することが多いでしょう。
その点に関してで言えば、有料老人ホームに比べると節約でき費用を安く抑えられます。
また、体調が悪い時や自分で食事の用意ができない場合は、ヘルパーを頼むことも可能です。
老人ホームによっては、毎食お弁当をとっているところや、施設内に食事を作ってくれているところもあるので入居する方の意向や体調と相談しながら決めるとよいでしょう。
サービス付き高齢者住宅の月々の目安はどれくらい?
サービス付き高齢者住宅の中でも月々の費用に関して、一般型と特定施設型に分けて考えられています。
一般型は、課税や収入が一定以上という条件が目安となっていておよそ10万円〜20万円くらいの金額になります。
特定施設型は、課税や収入が一定以上というのは変わらないのですが、要介護3が付け加えられると30日換算で20万円から30万円が目安になっています。
これは入居する地域や立地条件などによって賃貸の相場が違ってくるので、あくまでも目安として考えてください。
サービス付き高齢者住宅は基本的に収入額や課税によって差が生じることはありませんが、介護サービス費の負担が一定以上になると高額介護サービス費が自治体から支給されるシステムになっています。
実際入居者がどのくらい自己負担しているかわらない場合は、ケアマネージャーや老人ホームに直接確認してみましょう。