レンタルできます!福祉用具の活用術
在宅介護の場面では、つい介護者が要介護者の面倒を見過ぎてしまい、心身共に疲れてしまうというケースが多発しています。
しかし、老人ホームで行っているデイサービスや福祉用具を賢く使えば、介護者の負担が減るだけでなく、要介護者の心身機能を保持した介護が可能となります。
福祉用具を実費で購入するには多額の資金が必要になってしまいます。
そんなときは、介護保険を使ったレンタルサービスを利用すると良いでしょう。
今回は、福祉用具のレンタルサービスの賢い使い方について紹介していきます。
福祉用具のレンタルサービスとは?
福祉用具をレンタルできるのは、要介護認定を受けていることが前提となります。
要介護レベルによってレンタル可能なものとそうでないものが区切られているのです。
福祉用具のレンタルサービスは全ての用具がレンタルできるわけではないという点に注意しましょう。
このサービスを受けるには、まずはケアマネージャーに福祉用具のレンタルを申し出ましょう。
ケアマネージャーへ連絡後、指定を受けた業者からレンタル品を借りることできるようになります。
福祉用具のレンタルを賢く使うには?
介護に十分な福祉用具を揃えるためには、レンタル品と購入品を上手く使い分ける必要があります。
全国の市町村では、福祉用具の購入を支援する制度がありますので、それを利用すると良いでしょう。
最大10万円までなら1割負担で購入することが可能です。
継続的に利用するものは購入、今後容体が悪くなるにつれ再購入が必要になりそうなものに関してはレンタルといったように使い分けると安く済みます。また福祉用具のレンタルに新しい制度が追加されました。
1人の利用者が2つ以上の福祉用具をレンタルすると、その利用料が減額になるという制度です。
単体でレンタルしているよりも、複数でレンタルした方がお得になるというメリットの高い制度となります。
福祉用具のレンタルの最大のメリット
福祉用具のレンタルの最大のメリットは、購入とは違い、修理やメンテナンス費がかからないという点です。
また将来的に介護が不要になった際には、レンタル品を返却できるので、介護用品が場所を取らないという点も大きいでしょう。
使っていて具合が悪い、もっと使いやすいものに変更したいという時にも融通が効くため、今後ますます福祉用具のレンタル枠が拡大していくことと思います。
レンタル料金については、介護用具のグレードやそのレンタル先の業者で決められているため、ケアマネージャーとよく相談してレンタル事業所を選択する必要がありそうです。