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出せない薬もあります。老健の医療体制

公開:2017/8/10  

老健は充実した医療ケアの中で介護サービスも受けられる施設です。
医師や看護師なども在籍しているため、医療ケアに関しては他の介護施設に比べて満足できるケアを受けられるでしょう。

しかし、老健であっても出すことができない薬もあるのです。
今回は、そんな老健の医療体制について詳しくご紹介します。

 

老健の医療体制について

老健には医師や看護師、リハビリのための作業療法士や理学療法士などが在籍しており、十分な医療ケアが受けられます。

人員配置としては、医師が入所定員100人に対して1人が常駐し、健康管理や緊急時の対応を行っています

介護施設で医師が常駐しているケースはかなり少なく、非常勤医師が週に何度か訪問往診を行う程度なので、そういった施設と比べると安心できる部分は大きいです。

看護師は入所者100人に対して9人、介護職員は入所者100人に対して25人となっています。

さらに理学療法士や作業療法士などの資格を持ったスタッフが必ず1人は在籍していないといけません。

他にもケアマネジャーやソーシャルワーカー、栄養士、調理員、事務員などが配置され、このような人員体制で老健の医療ケアが行われます。

 

提供可能な医療サービス

老健で提供することができる医療サービスとしては、医療ケアの他にも服薬管理を行うことが可能です。

服薬管理を行うのは基本的に医療の知識を持つ看護師が行っており、他の介護施設に比べると精度の高い服薬管理を行うことができます。

また、喀痰吸入や経管栄養などといった特定行為業務に関しても看護師が常にいる状況なので、時間問わずこのようなケアが必要な方には安心できる施設と言えるでしょう。

 

出せない薬があるのは本当?

医療ケアの充実した老健ではありますが、中には出せない薬が存在します。
具体的な薬が処方できないというわけではありません。

主に薬代が高額なものに関しては出せない場合もあります。

理由としては、薬代が全て老健の費用となってしまうためです。

また、病院ではなくあくまでもリハビリを目的とした介護施設であるため処方箋を発行することもできません。
例外として抗がん剤や抗ウイルス剤、血液凝固因子製剤、人工腎臓透析液、特定保険医療材料などは発行することができるものの、他の薬に関しては出すことができないのです。

 

老健への入所を考えている方は、老健の医療体制や薬が対応してもらえるかどうかを事前に確認した上で、入所を決めるようにしましょう。