寝たきりにならないために家族ができること
老人ホームに入所している方でも、重度の要介護者は寝たきり状態の方が多いです。
そうなると老人ホームではなく在宅介護はさらに苦労になり、家族は心身共に苦痛を感じてしまいます。
寝たきり状態を防ぐ予防が必要ですが、家族はどんなことができるのでしょうか。
老人ホームや自宅で寝たきりにならないための予防についてご紹介します。
寝たきりの原因も様々
老人ホームで寝たきりになってしまう原因は高血圧や動脈硬化により、脳の血管に障害が発生します。
その障害で代表的なのは脳卒中や脳梗塞ですが、重度の後遺症により寝たきりになることが多いです。
高血圧や動脈硬化は生活習慣病なので、生活習慣を整えることが大切でしょう。
また、骨粗しょう症により骨折などが起きやすくなることも寝たきりの原因です。
他にもうつ病や認知症も深刻だと寝たきり状態になることがあります。
生活習慣を改善しよう
寝たきり状態になりやすい病気や怪我には生活習慣病が大きく影響しています。
生活習慣病は偏った食事や運動不足、飲酒や喫煙など生活の乱れによって発症する病気です。
若い世代でも気を付けなければならない病気ですが、高齢者にとっては特に注意しなくてはならない病気と言えます。
特に、高齢者は歳を重ねると運動機能も低下し、運動器障害によって要介護になることも多いです。
老人ホームのスタッフやケアマネージャーなどに相談し、食事バランスや運動機能を維持させるトレーニングの方法などを実践するなど、家族全員が協力して生活習慣病を予防させることが大切になります。
老人ホームなどのデイケアを利用してみる
老人ホームなどのデイケアは機能回復を重視した介護サービスです。
医師の指示で、有資格者がリハビリを指導するので、衰えた運動機能などを回復させたり、維持させたりすることができます。
運動機能の回復・維持を促すトレーニングは様々ありますが、正確な知識がないと怪我の原因となってしまいます。
老人ホームで行っている適切な指導をしてくれるデイケアなら安心してトレーニングができ、寝たきり予防にも効果的でしょう。
自宅でできるトレーニング方法もスタッフに聞いておけば、自宅でのトレーニングサポートができます。
また、栄養バランスなど介護に関する教室を開くデイケアなどもあるので、積極的に参加したり、老人ホームで情報を聞いたりして大切な知識を付けてみるのも良い方法です。
このように、寝たきりを防ぐためには家族の協力も必要不可欠です。
デイケアをはじめ、高齢者施設では家族向けのセミナーを開催するところも多いので、参加しておくと予防に役立つ知識が得られるでしょう。
老人ホームなどに入居している場合でも、家族の定期的な訪問や外出により寝たきりを防ぐことも可能なので、協力的にケアへ参加してください。