床ずれ(褥瘡)を治したい!(体位変換編)
寝たきりの要介護者で気を付けるポイントと言えば「床ずれ」です。
長時間同じ部位を圧迫することで床ずれが発生してしまいます。
床ずれを予防するためには、体位変換が必要になるのでしっかりと方法について確認しましょう。
体位によって床ずれしやすい部分がある
床ずれを予防するには、2時間おきに体位変換を行う必要があります。
そして、床ずれのできやすい位置は体位によって違いがあるのです。
- 仰向け:後頭部、肩甲部、仙骨部、かかと
- 横向き:耳、肩、肘、腸骨、ひざ、くるぶし
- うつ伏せ:頬、耳、乳房、陰部、膝関節部、踏尖部
- 座位:背部、尾骨、坐骨
となっているので、以上の部分に気を付けながら体位変換をしていきましょう。
圧が掛かりにくい体位
ベットに寝ている場合には、上半身を30度の傾きにします。
傾きによってずり落ちてしまわないように、足側もベットを上げるか膝下に枕やクッションを置きましょう。
体の向きを変えたり移動する場合には、引きずらないことが大切ですので体を浮かせたまま移動させましょう。
また、シーツにシワができないように注意しましょう。
車椅子に乗っている時には、股関節・膝関節・足関節の角度を90度に維持することが大切です。
そうすることで、お尻の骨だけではなく全体で支えることになるので、圧力がかかる面を広げることができます。
また、車いすに座っている時間は最高で1時間と決め、圧力をかけ過ぎないよう気を付けましょう。
体位変換にオススメのアイテム
体位変換をすることは介護者には大きな負担となってしまいます。
その負担を和らげるために数々の商品があるので紹介していきましょう。
スライディングシート
滑りが良い生地を使っているので、身体を移動させる際に便利なシートです。
折りたたみ可能なので持ち運びにも便利でしょう。
介護グローブ
体の下部分に手を直接入れると皮膚にズレが生じてしまいます。
介護グローブを利用することで滑りやすくなり、摩擦を軽減させることができるので安心です。
クッション
体の向きを変える際にはクッションは欠かせません。
横向きに固定させることができるので、床ずれを予防できます。
角度が付いているクッションも多数販売されています。
介護者にとっては負担でもある体位変換ですが、床ずれの予防のためには欠かせないものです。
忘れないようスケジュールを決めておくことも大切ですが、介護者が怪我をしないよう腰を屈め過ぎたり捻りすぎないよう配慮してあげましょう。
アイテムをうまく利用して体位変換を行っていく事で床ずれを予防する事ができます。