床ずれ(褥瘡)を治したい!(食事編)
寝返りができない要介護者は床ずれをする危険があります。
血流が悪くなることで痺れや傷ができてしまうので、早めの対処が必要です。
そこで「食事」によって床ずれの予防・対策方法について紹介していきますので、参考にしてみてください。
床ずれになりやすい体の特徴
床ずれができやすい体には条件があります。
- 並・むくみがある
- 痩せている
この2つの要因がある事によって、床ずれができやすくなっているのです。
床ずれは骨が出ている部分と寝具や車いすなどが触れあうことで摩擦が発生して床ずれが生じます。
なので、太っている人よりも上記のような体つきをしている要介護者が床ずれになりやすいのです。
タンパク質を摂取することが大切
床ずれになりやすい体つきの人は、タンパク質が足りない状態になっていると言われています。
低栄養状態と言い、身体の組織を生成する栄養素つまりタンパク質の摂取不足に陥っていることが考えられます。
よって、良質なたんぱく質を含む食品を使った料理を食べることが望まれます。
タンパク質が含まれている食品の代表と言えば「肉」です。
ですが、高齢者で色が細くなっている人にはお肉の摂取は難しいでしょう。
お肉からたんぱく質を摂取することが難しい場合には、高エネルギー高タンパク質の入った補助食品がオススメです。
食べやすいゼリータイプやドリンクタイプのものも発売されているので、高齢者でも摂取しやすいでしょう。
タンパク質以外の摂取すべき栄養素
床ずれの対策にはタンパク質以外にも必要な栄養素があります。
それぞれの必要量を確認してみましょう。
- タンパク質:体重1kgで1日1.1~1.5g
- 水分:1日1リットル
- 銅:1日2.5~5mg(上限10mg)
- 亜鉛:1日12~15mg
- 鉄:1日15mg(上限40mg)
- ビタミンA:1日600μgRE(上限3000μgRE)
- ビタミンC:150~500mg
- カルシウム:1日600mg(上限2300mg)
となっています。
中には1日に摂取する上限が設けてある場合もあるので、摂取時には注意が必要です。
皮膚や筋肉に栄養を与えることで、床ずれの予防だけではなく対策ができます。
寝たきりであったり、高齢者である場合には食事を摂取すること自体が難しい場合もあります。
ですが、補助食品などをうまく活用していくことで、対策をしていくことができるので、バランスよく摂取していけるよう心がけていきましょう。