施設で虐待されている?誰に相談したらいい?
大切な家族が生活を送る老人ホームや介護施設を選ぶ際は、安全やサービスの質を重視して選ぶでしょう。
安心できる施設と思って選択したはずが、虐待を受けている形跡が見つかると不安になってしまいます。
しかし、そのことを誰に相談するべきか悩む方も多いはずです。
それでは、もし虐待されていることが分かった場合、誰に相談するのかご紹介します。
ケアマネジャーや生活相談員へ相談する
施設内のスタッフや入居者からの虐待の場合は、虐待する本人に問題があります。
なので、ケアマネジャーと相談することで適切な指導が入り、虐待の改善が行われる可能性が高いです。
入居者による虐待の場合は当人同士が出合いにくように、スケジュールをずらしたり、部屋を変えたりする対応がされるでしょう。
虐待の対策は厚生労働省により義務化されているので、基本的に迅速で誠実な対応が行われます。
市区町村へ相談する
もし施設に対策を求めても動いてくれない場合は、施設がある市区町村へ相談しましょう。
市区町村では高齢者の虐待防止に関する窓口が設けられています。
また、利用しているサービスの課でも対応してくれるでしょう。
介護保険を利用しているなら、介護保険の窓口で相談することができます。
市区町村に相談することで相談内容により、関連機関と共同で虐待問題の解決に動いてくれます。
自体が深刻なケースは弁護士など専門家への相談も提供してくれるので安心です。
国民健康保険団体連合会でも対応
市区町村で相談しても問題の解決が難しい場合は、国民健康保険団体連合会に相談してみましょう。
国民健康保険団体連合会は各都道府県に設置が設けられており、中立の立場で施設への調査を実行します。
そして、調査内容から必要に応じて指導やアドバイスを受けて、虐待問題を解決することが可能です。
地域包括支援センターへ相談
地域包括支援センターでは老人ホームなどの施設に限らず、高齢者への虐待があれば相談することで問題を解決することができます。
センターには社会福祉士が在籍し、自体の深刻さなどに応じて自治体や警察と共に対応してくれるのです。
もし入居している家族が虐待されている、他の入居者に被害があると思い相談先を迷った場合は、地域包括支援センターへの相談もおすすめです。
通報がばれることはある?
施設での虐待が発覚した場合、特に心配になることが通報したことがばれてしまわないかです。
高齢者虐待防止法では通報者や相談者を守ることが義務付けられています。
ですから、相談や通報をしても特定される情報は保護されるので、施設へばれる心配はありません。
介護施設は高齢者が安全に暮らすための施設なので、家族や他の入居者に違和感があれば、ご紹介した相談先へ相談しましょう。