日本の未来は元気なお年寄りにかかっている!
日本は現在、「超高齢社会」に分類される程多くの高齢者がいらっしゃいます。
平均寿命も世界トップクラスを誇っており、長寿国家として世界的にも知られています。
しかし、将来的にこのまま少子高齢化が進んでいけば、「老人ホームに入れない」「老人ホームでの人でが足りない」といった、様々な問題点が生じてしまうでしょう。
まずは少子高齢化が進んだ場合の問題点や今後の老人ホームのあり方など、どうしていくべきかを考える必要があります。
少子高齢化が続いていった場合の問題点
少子高齢化によって起こり得る問題点としては、まず経済の問題点が挙げられます。
労働力人口が減少し、高齢者の数が増えていけば、その分経済も回らなくなってしまうでしょう。
また、資本蓄積も日本の経済成長を支えてきていましたが、今後定年となり貯蓄を崩す生活をする人が増えると、将来的に資本蓄積が阻まれる可能性は高いです。
さらに高齢者が増えるということは、労働人口が少ないのに一人あたりの介護負担が増えてしまうため、働きながら介護をしなくてはいけない状況に陥ってしまいます。
老人ホームも人手不足
家族の介護負担を減らすために、老人ホームなどの介護施設がありますが、老人ホームでは仕事が辛く責任が重い割に低水準の給料が問題となっており、それが原因で老人ホームで働く人の離職が相次いでいる状態です。
慢性的な人手不足に陥っている老人ホームでは、入所を制限するところもあり、今後高齢化が進んでいくにも関わらず介護をしてくれる人がいないとなると、家族への負担が大きいままになってしまう可能性もあります。
解決の糸口は「健康寿命」
平均寿命が世界でもトップクラスの日本ですが、実は健康寿命もトップに輝いています。
健康寿命とは、介護を必要とせず日常生活を問題なく送れる状態の人を指し、日本は平均寿命と健康寿命の差が大きいと言われているのです。
平均寿命と健康寿命の差が大きいということは、その分寝たきりや介護を必要とする人の数が多いということになります。
今後、日本は確実に高齢者数は増加していきます。
老人ホームが少なかったり、老人ホームで働く人が減ったりしている中でできることは、健康寿命を伸ばすことが解決の糸口と言えるでしょう。
元気なお年寄りが日本の未来を作る!
日本の老人ホームと似ている、高齢者が入居するリタイアメント施設では、日本の老人ホームとは異なり、多くの入居者が毎日スポーツをしたりバーベキューをしたり、自立した生活を送れています。
しかし、日本の老人ホームでは寝たきりの人も多く、自立した生活が送れない人がほとんどです。
一人ひとりが健康寿命を意識し、老人ホームなどの介護を必要としない元気な体を作っていくことが、日本の未来が崩れないためにも必要と言えるでしょう。