特別養護老人ホームは、要介護3以上の重度な介護を必要とする高齢者のための公的施設です。

重度の認知症の場合は家族でも介護が難しくなってしまいますが、重度の介護が必要な場合、特別養護老人ホームに相談をすることで重度の認知症を患う高齢者も入居することができます。

しかし、特別養護老人ホームは入居希望者が多く、待機者も多く入りにくい状態が現状です。
認知症の高齢者の場合、他の老人ホームでも入れるのでしょうか。

認知症専門の老人ホームがあるグループホーム

グループホームという老人ホームには、認知症対応型共同生活介護と呼ばれる認知症を専門にした施設があります。

認知症であっても、比較的に健康に暮らせる方であれば入居することができます。
また、特徴として地域密着型なので住み慣れた地域で生活することが可能です。

そして、認知症に特化している施設であるため、認知症に対する知識やケアが豊富なことも魅力と言えるでしょう。
入居者とスタッフの共同生活なので、安心感もあります。

ただし、グループホームの場合は軽度の認知症が対象であり、さらに介護サポートが必要になると退去を求められるので気を付けましょう。

重度の認知症も受け入れる有料老人ホーム

一人での生活が困難だったり、医療ケアを必要としたりする場合は、特別養護老人ホーム以外に有料老人ホームの選択肢があります。

有料老人ホームの場合、施設によって条件は異なりますが軽度から重度の認知症の受け入れが可能です。
施設によっては認知症の対応フロアもあります。

そして、有料老人ホームではレクリエーションやリハビリが充実していることが魅力です。
レクリエーションやリハビリの内容には、認知症療法や進行・予防のプログラムがあります。

さらに、入居者の状態に合わせて、ケアやサービスを受けることも可能です。
認知症を受け入れている老人ホームでは訪問医師や看護スタッフ、さらに介護スタッフも認知症の知識や理解も得ているので、家族も安心して入居させることができます。

また、介護以外に認知症以外の医療ケアも医療機関と連携しているので、万が一の時でも安心です。
暴力や暴言など、他人へ迷惑をかける行動がない限り、比較的に入居しやすいこともメリットと言えるでしょう。

特別養護老人ホームのように、要介護があまり高くなく中度以上の認知症を患っている場合なのでも、有料老人ホームへの入居がおすすめです。
このように、特別養護老人ホーム以外でも認知症を受け入れている老人ホームは多いので、安心して入居を検討することができます。