特別養護老人ホームでのトラブルはないの?
特別養護老人ホームは、要介護度が高い人を中心に受け入れを行っている介護施設です。
そんな特別養護老人ホームでも、トラブルは発生してしまいます。
どんなトラブルがあるのか、事例とともに見ていきましょう。
老人ホーム側が原因のトラブル
特別養護老人ホームにおいて、介護をする上でいくつかの契約事項というものがあります。
特別養護老人ホームに入所する際は必ず契約書の中の項目に同意し、その中の内容がきちんと行われると思って家族や利用する本人はサインを行うわけです。
しかし、その契約書に書かれているにも関わらず、それに関する介護が行われず、トラブルが発生してしまうケースもあるのです。
例えば医師による診療は週1回行われると書かれているのに、実際は月に1、2回程度だったり、食事内容や入浴回数が違ったりすると契約違反となります。
こうした特別養護老人ホーム側の不手際や契約違反によるトラブルが発生した場合、まずは自治体の介護福祉課にある苦情相談窓口を利用しましょう。
もしくは各都道府県の国民健康保険団体連合会に問い合わせてみてください。
入所者同士のトラブルも
老人ホーム側の契約違反によるトラブルの他にも、入所者同士でトラブルが発生してしまうことも多々あります。
例えば男性の入所者で、入浴中や排泄介助中に女性職員に対していかがわしい行為を行おうとしたり、入所者に対してもセクハラをするような方がいらっしゃいます。
他にも自分のテリトリーを決めて勝手に入ってきた入所者に対して乱暴を働くなどの行為をする入所者もいらっしゃったり、ケンカに発展してしまうトラブルも見られます。
こういったケースの場合、まずは具体的にどうしていくか対策方法を練りますが、それでも改善されない場合は、病院で検査して理性を抑えるための薬を処方してもらい、薬物療法を行うなどその人や事例に合わせた対策が取られます。
この時、万が一入所者が元々問題があったのに家族が入所を断られてしまうかもしれないと事前に老人ホームへ伝えていなかった場合、もしくは他の入所者に多大な迷惑がかかってしまう場合、特別養護老人ホーム側は問題のある入所者を強制的に退所してもらうことができます。
もしも入所の際に問題があるようなら、必ず特別養護老人ホーム側へ告知するようにしましょう。
このように、特別養護老人ホームでは様々なトラブルが見られます。
全てのトラブルが発生するとは限りませんが、こういったこともあるということを認識しておきましょう。