特別養護老人ホームでのレクリエーションはある?
老人ホームでは介護が必要な高齢者のために介護スタッフから身の周りのお世話をしてもらっていますが、毎日同じことの繰り返しの生活では刺激もなく面白みのない日常になってしまいます。
そこで老人ホームではスタッフにより様々なレクリエーションが企画され、衣住食だけでなくより楽しめる時間を送れるように工夫されているのです。
では特別養護老人ホーム(特養)は、どのようなレクリエーションが行われているのでしょうか。
体を動かせるようなレクリエーション
例えばみんなでゲームをする、手の振りつけをしながら歌をうたう、などはレクリエーションをしながら同時に体を動かすことにもつながります。
季節に合わせたレクリエーションを行っているところも多く、秋は運動会シーズンということもあり、誰でも参加できるように座ったままの玉入れや競技を行ったりしています。
クリスマスは介護スタッフによるコンサートを開催したり、お正月は餅つき、節分は豆まきといったような季節ごとの行事をレクリエーションに取り入れている老人ホームも多いです。
筋肉は使わないとどんどん低下していってしまうので、なるべく入居者の体力や筋力を使ってもらうように取り組んでいます。
あまり激しい運動はしませんが、適度に動けるくらいのレクリエーションを取り入れている老人ホームが多いです。
頭を使うためのレクリエーション
折り紙や工作、絵手紙を描くことは体が不自由な入居者でも楽しく取り組めるレクリエーションです。
パズルやゲームなど、ストレスを感じない程度のものを用意してくれるところもあります。
特養老人ホームでは、要介護度が高い高齢者が多いので体を大きく動かせなくても手先や頭を使うことはできるので一人ひとりに合わせて負担がかからないよう様子をみながらすすめていきます。
また、特養老人ホームは認知症を患っている入居者の方も多いので、症状の進行を抑えるために脳を活性化することは重要なことなのです。
実際に作業はできなくても、「考えること」は脳に刺激を与えてくれます。
毎日同じことの繰り返しではなく、新しいことに取り組むことは脳に非常に良いとされています。
社会や地域の方と関わりあうレクリエーション
特養老人ホームでは、子どもや地域の方と触れ合いの場を設けて、作品や料理を一緒に作ったり、バザーを開いたりしています。
老人ホーム内で毎日顔を合わせている人だけでなく、それ以外の方とコミュニケーションや会話をすることは人間らしく生きるために一番重要なことです。
このように特養老人ホームでは、入居している方たちがより一層楽しく暮らせるために様々なレクリエーションが用意されています。