特別養護老人ホームでケガをしたら医師は24時間?
特別養護老人ホームへ入所されている方の中には、転んでしまいケガをしてしまう方もいらっしゃいます。
さらに高齢者になると骨が弱まっていることから、ちょっとした転倒でも大きなケガにつながる恐れがあるのです。
こんな時、医師がいつでも特別養護老人ホームに常駐していれば安心ですよね。
しかし、特別養護老人ホームには医師が常駐していることがあるのでしょうか?
今回は特別養護老人ホームにおける医師の常駐についてご紹介します。
特別養護老人ホームには医師が24時間常駐している?
介護施設の種類には様々なものがありますが、その中には医師が常駐する施設としない施設があります。
特別養護老人ホームでは、医師の24時間常駐は基本的にありません。
特別養護老人ホームの場合近隣の医療機関と連携をとって嘱託医を依頼しており、定期的に医師に施設へ来訪してもらっています。
そのため、いつでも医師がいるというわけではないのです。
また、看護師の場合は、夜勤で入るところはかなり少ないですが、日勤の時間帯であれば看護師は配置されている場合が多く見られます。
看護師でも可能な医療ケアや応急措置を行うことはできるので、万が一ケガをしてしまった場合には施設の看護師に措置をお願いしましょう。
介護老人保健施設の場合、医師は常駐している
一方、介護施設の中には医師が常駐する施設もあります。
例えば、介護老人保健施設です。
こちらでは要介護認定を受けた方が入所できる施設で、しかも医師が常駐しています。
そのため、いつでも十分な医療ケアが受けられるようになっているのです。
しかし、介護老人保健施設は特別養護老人ホームとは違い、社会復帰を目指すためのリハビリ施設という役割を持っています。
そのため特別養護老人ホームとは違い、長期的な入所が難しくなってしまうのです。
ですから、医師が常駐しているから安心、という理由で選んでしまうと、退所になる恐れもあるので気を付けましょう。
万が一、特別養護老人ホームでケガをしてしまった場合は、医師がいなくてもすぐに介護職員、もしくは施設看護師に相談するべきです。
ひどいケガの場合はそのまますぐに病院へ向かうこともできます。
ケガを放置しておくのも良くありません。
特に高齢者は傷が治りにくく、そこから感染症などを引き起こしてしまうリスクが高くなっています。
ですから、医師がいなくても誰でもいいのでケガをしたらすぐに声をかけるようにしましょう。