特別養護老人ホームで事件はある?
昨今では特養老人ホームなどの施設で虐待や暴力事件がニュースで流れ、ご家族や入居者の方は不安や心配をあおられる思いでしょう。
安心を求めて老人ホームに入居される方のために、特養老人ホームではどのような防犯対策につとめているのかご紹介していきます。
特養老人ホームの防犯対策について
老人ホームには多くの高齢者が入居しているので、事故・事件から逃れるために防犯体制が整っている施設が多いです。
生活の場として設けられているため、現金や高価なものを置いている場合もあるので厳重な注意が必要になります。
施設内の出入りは厳しくチェック
入居している家族や知り合いなどが受付に来た際には、防犯のために名前や誰に会いにきたのか、関係性などを記入してもらい許可された方だけ出入りできるようにしています。
怪しい行動が見られたりあまり面識がない方の出入りがあった場合は、身元証明を確認したり入居者本人が誰かわかっていない時は面会を断るケースもあります。
防犯カメラを設置している
特養老人ホームの玄関や駐車場には、防犯カメラを設置しているところがあります。
怪しい人やおかしな行動をとっている人がいるなど事件性の高いことがわかれば、警察に情報として渡しています。
最近では特養老人ホームの施設内に防犯カメラを設置するかどうか判断に迷っている老人ホームもあるようです。
なぜなら、防犯体制をしっかりするためとはいえ入居者のプライバシーが守られなくなってしまうことが問題になっているからです。
中には居室内にカメラを置いている老人ホームもあり、入居者にとってみればいつも介護スタッフから監視されているような気持ちになってしまいます。
この場合は、夜間や人の出入りがあまりない時間帯だけ利用するなど時間制限を設けて対処しているところもあります。
24時間守衛を付けている
防犯カメラに頼らずに特養老人ホームの安全を24時間守衛している施設もあります。
この場合は人件費がかかってしまうため入居者利用料が高く設定してありますが、家族から評判もよく安心して預けることができるという声もあります。
介護スタッフが防犯研修を受けている
緊急時や万が一の事件に備えて警察署から講師を招き入れ、施設内外の通報体制や避難経路の確認を行います。
普段から声かけや不審者の早期発見の重要性を高めるためにレクチャーを受けます。
また、「さすまた」の使い方や大人数での対応を心掛けるなど具体的な指導をもらっています。
特養老人ホームでは避難がままならない高齢者もたくさんいますし、入居者が勝手に施設外へ出て、事件や事故に巻き込まれることも考えられます。
老人ホームは面会者などで施設の出入りがしやすいため、防犯体制が手薄になってしまわないよう注意を払っています。