老人ホームでのケガで多い理由
老人ホームに家族が入居した後、気持ち良く生活を送ってもらえればそれに越したことはありませんが、中には骨折などのトラブルに巻き込まれてしまう場合があります。
高齢者ばかりの施設で生活を送ってもらう中で、施設スタッフも万全のケア体制を整えてはいますが、ささいな事でこれらのトラブルは起こってしまうのです。
今回は老人ホームで起こりやすいケガとその理由について紹介していきます。
老人ホームに住まう高齢者でも骨折のリスクはある
老人ホームで最も多いケガの1つに「骨折」があります。
多くの老人ホームでは、入居者が施設内を自由に動き回れるようになっています。
入居者の中には一人でトイレに行こうとしたり、階段の上り降りをしたりしている最中に転倒してしまい骨折するというケースが少なくありません。
高齢者になると下肢の筋肉が衰えたり、バランス感覚が鈍くなるため転倒するリスクが非常に高くなります。
ですから、老人ホームでの骨折のリスクを下げるためにも、一人で歩き周る前には施設スタッフに声をかけ見守りや介助を頼むようにした方が良いでしょう。
誤嚥(ごえん)のリスク
老人ホームでの食事中、施設スタッフが食事介護を行っていても「誤嚥(ごえん)」が起きてしまう場合があります。
老人ホームの食事はその人の介護レベルに合わせて、調理・味付けをしているのですが、高齢者のように筋力が衰えてしまっていると、誤嚥が度々起こってしまいます。
ですから、施設スタッフに適度な大きさに切ってから食べさせるように頼んだり、とろみを付けてもらうように頼むことも重要です。
入居者同士のいさかいによるケガ
老人ホームにはさまざまな人が暮らしています。
中には入居者同士でうまが合わず、いさかいを起こしてしまうというケースもあるのです。
口論程度で済めば良いのですが、中には相手を転倒させたり、暴力をふるってしまうという人もいます。
この事がきっかけで転倒や骨折、最悪の場合は死に至ることもあるので、あまりにも他の入居者と仲が悪いようなら老人ホーム側に申し出を行い、近くに寄らせないようにして貰いましょう。
このように、老人ホームに入居していてもケガのリスクはゼロではありません。
とは言え、自宅で一人暮らしをしているよりはケガのリスクはうんと少なく、万が一の場合は医療機関の提携しているという安心感があります。
また施設スタッフは介護知識を持ったプロばかりですのであまり気にしすぎる事もないでしょう。