老人ホームでシルバーカーはレンタル出来るの?
老人ホームではシルバーカーの購入を基本的に行っていないことをお伝えしましたが、今度はレンタルできるのかどうかをご紹介します。
介護保険の中には福祉用具の購入だけではなく、居宅サービスとして「福祉用具貸与」が利用可能となっています。
福祉用具貸与の場合、利用者負担1割で福祉用具をレンタルすることが可能です。
では、シルバーカーを利用者負担1割で老人ホーム側がレンタルしてくれるのでしょうか?
老人ホームでは福祉用具貸与を行っている?
老人ホームなどの介護施設では、介護保険を利用して福祉用具貸与を行うことはできます。
レンタルできる福祉用具は主に、車椅子や歩行器、介護ベット、床ずれ防止用具、歩行補助つえなどがあります。
こういった福祉用具は購入するとなるとかなりの費用がかさんでしまいますが、レンタルであれば格安料金で利用できるため、老人ホーム側の負担も少なく、レンタルしている施設もみられるのです。
介護施設によってはレンタルできない?
ただし、介護施設の種類によっては介護保険の福祉用具貸与サービスを利用できない場合があります。
例えば有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、養護老人ホーム、軽費老人ホームなどの内、特定の施設では介護保険内の居宅サービスにあたる「特定施設入居者生活介護」となるため、福祉用具貸与を利用することができません。
そのため、これらの施設に入居される方は、事前に福祉用具について確認しておきましょう。
シルバーカーは福祉用具貸与の対象外?!
さて、問題のシルバーカーですが、実は福祉用具貸与の対象となる13の用具にはシルバーカーの名前は記載されていません。
つまり、レンタルの対象外となります。
歩行器とシルバーカーは一見役割が同じように感じますが、シルバーカーは要介護者を対象としているものではないため、介護保険で利用できなくなってしまうのです。
ただし、シルバーカーの中には歩行器に分類されるように作られているものは介護保険の対象となるため1割の利用者負担でレンタルできますし、シルバーカーよりも歩行器の方が体に適している場合もあります。
そのため、なるべく利用者の体に合ったものを選択できるようにケアマネージャーと相談してみましょう。
老人ホームで福祉用具のレンタルを行うことは可能ですが、シルバーカーは対象内のものを選ばないと介護保険での利用ができなくなってしまいます。
しっかりと老人ホーム側とも相談し、シルバーカーをレンタルしましょう。