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自宅でも受けられます!訪問リハビリの仕組み

公開:2017/9/25  

要介護者が老人ホームなどの介護施設への入居を拒んでしまった場合、自宅での介護を余儀なくされてしまいます。
老人ホームではなく、できるだけ在宅介護で面倒を看てあげたくても、仕事や家庭のことで、介護まで手が回らない場合もあります。

そんな時は「訪問介護」を利用するのも良いでしょう。
訪問介護とは、要介護者が受けられる介護サービスのことで、ホームヘルパーが自宅にやってきて、入浴・排泄・食事などといった生活介護、また炊事・洗濯・掃除などの生活補助、そして介護アドバイスなどもしてくれるサービスの事を言います。

訪問看護の一環として、医師の指示があれば在宅でリハビリを受けることも可能です。
わざわざデイサービスや老人ホームに頼まなくても自宅でリハビリが受けられるということで、負担が少なくなります。

 

介護保険と医療保険のどちらが適用される?

訪問介護の一環として受けられるリハビリは、受ける年齢や容体によって異なります
保険に関わらず、在宅リハビリを受けるには医師の指示書が必要で、介護保険に適用された場合はケアマネージャーのケアプランに組み込む必要も出てきます。

 

1回の訪問につき原則40分のリハビリが可能

詳しい訪問リハビリの内容としては、週に1〜3回程度自宅にお伺いし、40分〜1時間程度のリハビリを行うケースが多いです。
老人ホームなどの介護施設でも同じくらいの頻度や時間でリハビリが行われているようです。

訪問介護で受けられるリハビリメニューは以下の通りです。

  • 移動訓練(杖・車いす・歩行器など)
  • 社会訓練(買い物や地域の集まりへの参加など)
  • 身体機能向上のためのトレーニング
  • 食事介助のアドバイス、嚥下訓練
  • 発音練習、発声練習、識字訓練
  • 高齢者の趣味の提案、介助
  • 家族への介助指導

などが行われます。

老人ホームとは違い、自宅にある程度のスペースが確保できない場合は、メニューが縮小する可能性もあります。

 

施設でのリハビリと何が違う?

病院や老人ホームなどで受けられるリハビリと異なる点は、「住まいの環境を整えられる」ということです。

老人ホームでは当たり前のことですが、自宅に手すりを付けたり、段差を極力なくしたりすることで物理的な障害をなくすことができます。

また市町村と関わりを持つことで、家族と地域の繋がりを強くすることも可能です。
高齢者を老人ホームに託す時代から、地域のみんなで高齢者を見守ろうという動きに変わってきています。

しかし、地域や家族間で面倒が見れる限度というものもありますので、場合によっては老人ホームへの入居を考えた方が良いかもしれません。

訪問介護と老人ホームの利用を柔軟に考えられるようになると介護の負担はより少なくなるでしょう。