認知症になると物忘れなどの記憶障害、判断力の低下、妄想や幻覚、徘徊などの症状があらわれます。
症状が重くなれば家族も介護が深刻になり、老人ホームなどに入居させたいけど、受け入れてくれるか不安を持つ方も多いはずです。

しかし、老人ホームでは認知症の方を受け入れていることも多いので、安心して利用することができます。

では、どのような老人ホームが対応しているのでしょうか。

生活介護や医療ケアが最低限ならグループホーム

老人ホームには様々な種類がありますが、ある程度健康で自立した生活ができるのであれば、グループホームの老人ホームがおすすめです。

グループホームは、数人に入居者とスタッフが共同生活を行う施設になります。
このグループホームの種類には、認知症に特化しているところも多いのです。

また、グループホームの場合は地域密着型なので、ケアマネージャーやスタッフも地域に定着し、地域性や施設のこともしっかり理解しています。
費用の面もそれほど高額ではないので、負担を抑えることができます。

ただし、身の回りのことは自分できる、共同生活への適応力、感染症などを患っていないことが入所条件なので、クリアしていればおすすめです。

介護や医療ケアが必要なら特養か有料老人ホーム

認知症の高齢者の中には、食事や入浴、排泄などの介護サービスを必要とする場合も少なくありません。
このような重度な要介護を必要とする場合、グループホームではなく特別養護老人ホームや有料老人ホームを選びましょう。

これらの老人ホームは介護に特化した施設であり、いつでもスタッフが見守り、さらに看護スタッフ常駐しているので、介護や医療ケアが必要な方でも安心してくれことができます。

ただし、有料老人ホームの場合は必ず受け入れられるわけではなかったり、中には重度の認知症だと断られたりすることもあるので注意しましょう。

また、認知症の中には徘徊行動が多い方、妄想や錯覚により高圧的になり、周囲やスタッフに暴言や暴力を与えてしまう方もいるので、他人や自分自身を傷つける行為をする場合は受け入れを拒否されてしまうこともあります。

ですが、基本的には認知症でもほとんどの方を受け入れているので、安心して入居申し込みが可能です。

他にもサービス付き高齢者向け住宅がありますが、このような施設は賃貸マンションのような形式で、特別養護老人ホームや有料老人ホームといった24時間体制の介護はほとんどないため、軽度な症状でない限り認知症の方はあまり向いていないと言えるでしょう。