退院後もリハビリをしたい人は老健へ!
病院を退院するとリハビリを受けることはできますが、リハビリを受けるために通院しなくてはならず、高齢者の方にとってはかなり苦労されている方も多くいらっしゃいます。
そんな時は、老健(介護老人保健施設)を利用してみましょう。
老健とはどのような施設なのか、どのようなリハビリが受けられるのか、ご紹介します。
老健とはどんな施設?
老健は、自宅での生活を目指しリハビリを中心に行う施設です。
分類は介護施設となるため、介護サポートを受けつつリハビリも行っていきます。
医師や看護師、リハビリを担当する理学療法士など、まるで病院のような医療ケアが受けられつつ、日常生活の中での介護サポートも行ってくれるので、高齢者にとっては安心できる施設と言えるでしょう。
入居する条件としては、原則65歳以上で要介護1以上の介護認定を受けていなくてはいけません。
また、施設に入居することになるため、感染症などの疾患にかかっていないこと、病気での長期入院が必要とせずあくまでもリハビリ目的であることなどが挙げられます。
また、入居できる日数も決まっており、およそ3ヶ月が原則となっています。
長くても1年未満であることから、施設を長期的に利用したいという方にはオススメできません。
どんなリハビリが受けられる?
リハビリの内容については各個人の状態にもよりますし、施設によっても行っている内容が異なる場合があります。
しかし、基本的には理学療法士などのリハビリ担当スタッフからマンツーマンでリハビリを受けることができたり、日常生活の中で取り入れられるリハビリを教えてもらうことができるでしょう。
また、近年は認知症患者もしくは認知機能の低下がみられている人に対して、認知機能の低下を抑制するためのリハビリが行われる場合があります。
難しいものではなく、こちらも生活の中でできることを中心に取り入れられるのでおすすめです。
直接的なリハビリではありませんが、塗り絵や習字、ゲームなどのレクを行う場合があります。
こうしたレクは認知機能低下の予防や心のケアにもつながるので、老健でも多くの施設で取り入れられています。
季節の行事に合わせてレクが行われる場合もあり、楽しく毎日を過ごすことができるでしょう。
老健はリハビリを主体とする施設ですが、レクリエーションなどの生活の中で楽しめるイベントも数多く実施している施設が多く見られます。
通院が厳しく、短期間でもいいのでリハビリを集中的に行いたいという方は、老健に入居してみましょう。