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関節が硬くなってきた。原因と対処法は?

公開:2017/9/10  

寝たきりの状態になると気をつけなければいけないポイントがあります。
それは「関節」です。

動けない状態になることで、身体が固まってしまい自分の力では動かせない状態になってしまいます。
その原因と対処法について解説していきましょう。

 

拘縮の原因とは?

関節が可動域まで動かせなくなる状態のことを「拘縮」と言います。
拘縮は、寝たきりになったことで関節が固くなることで発生してしまいます。

原因としては、以下のようなものが考えられます。

 

皮膚性拘縮

火傷や挫滅など皮膚がダメージを受けたことで、回復時にケロイドや肥厚性瘢痕によって皮膚が引きつられることが要因となり拘縮となってしまいます。

 

結合組織性拘縮

腱、皮膚組織、腱膜にダメージを負うことで、回復時の結合の際に瘢痕することで拘縮を引き起こしてしまいます。

 

神経性拘縮

痙性麻痺や痛みによって引き起こされる拘縮です。
筋肉が緊張することで可動域が制限されます。

 

筋性拘縮

寝たきりなどによって筋委縮、圧迫が起こり血液が循環せずに行きわたることができないため、筋肉や運動神経に障害が発生し筋肉が正常に伸縮できなくなり拘縮を引き起こしてしまいます。

 

拘縮の予防法とは?

拘縮の有効的な予防法としては、関節やその周囲の異常を無くすことが大切です。
よく拘縮が引き起こされる部位とその予防法について解説していきます。

 

肩関節

寝たきりになると方を大きく動かすことも少なくなるでしょう。
また、病気の治療中であったり安静を言い渡された場合などは、上肢を動かさないよう医者から指示されることもあります。
ですが、動きを制限することにより拘縮が引き起こされてしまうので、時折両手を挙げて万歳をさせるような格好をさせましょう。
同時に深呼吸をすると精神的にも落ち着くことができます。

 

手や指の関節

寝たきりになると意外にも動かせていない関節のひとつです。
むくみができることで拘縮を起こしやすくなってしまうので、マッサージをしてあげたり、こまめに手や指を動かすよう働きかけましょう。

 

股関節

寝たきりになると同じような格好になりがちなので、血流が悪くなってしまいます。
そうすると拘縮になりやすいため、足を動かしてあげるなどするほか、リハビリを行うことも有効的です。

 

足の関節

足を同じ方向に向けていることで筋腱が伸縮しなくなり拘縮になりやすくなってしまいます。
足をこまめに動かしてもらうなどして対策をしていきましょう。

 

拘縮の対策の際には、温めてから行うと動かしやすくなり痛みを感じにくくなります。
無理をしないようゆっくりと動かし、拘縮の予防と対処を行っていきましょう。