関節の拘縮を防ぐクッション、いろいろあります
病院や老人ホームなどの施設では、クッションや枕などを使って床ずれや関節の拘縮を予防しています。
関節は、手や足、全身にあるものなので機能させる場所によってクッションの使い方が違い、クッションにも様々な形や種類があり、使う部位によって選ぶ必要があります。
拘縮予防のクッションはどのように使うのでしょうか?
拘縮した手や指を保護するクッション
手指が拘縮してしまった場合、あるいは拘縮予防のために用いられるのが指と指の間に挟みこんで握るタイプのクッションです。
手の汗や湿気を吸収してくれる市販されている商品もありますが、軍手でも代用できるお手製クッションでも同じように機能を果たすことができます。
これは、手の保護や拘縮予防だけでなく、皮膚障害や悪臭を解消するためにも効果的です。
一定時間に血液の循環を促すためのクッション
拘縮や床ずれの一番の原因は、骨が突きでた箇所に自分の体重が加わり圧迫してしまうことです。
体重が一番強くかかる場所は腰と言われていて、起き上ったりする時に必ず負担がかかってしまいます。
この圧迫を防止するために、空気圧によってデコボコしたクッションを下に敷いて利用してみましょう。
圧迫を防ぐためには、定期的に体の位置を変えたり起き上り座った状態の座位を保つことが必要になります。
血液が滞らないように流れをよくすることも大切です。
このエアークッションは、空気圧の圧力によって体のバランスを整え支えることができます。
空気圧をお好みの硬さに調節することができるので使い勝手も非常に便利です。
三角型のクッション
介護現場などでよく使われているのがこの三角柱の形をしたクッションです。
体の向きをスムーズに変えることができたり、足の間に挟むことで圧力を軽減させ拘縮や床ずれをおきにくくします。
このように特殊な形をした専用のクッションを使っている場合もありますが、普通の枕をクッション代わりに使用しているところもあります。
膝が曲がってしまい足が倒れやすい人には膝したに入れる、両膝がくっついてしまい広げられない人の場合は膝と膝の間に挟むなど正しい姿勢が保てる場所に使ってみてください。
拘縮予防に使われるクッションは、自分で動けない人のポジショニングとしても使用できるアイテムです。
体を保持したり、動きを促進するための能力や可能性を広げるためにも使われています。
クッションの効果をより働かせるために、適切な使い方で拘縮予防していきましょう。